LoopScape — かほく市高松 / 地域ライフスタイルプラットフォーム設計書
LoopScape

荒れ地から、
暮らしを
つくる。

かほく市高松 — 砂地と日本海のそばで、家族と動植物と共に暮らしをつくっていく記録。

人と動植物が調和する空間を、
日常の積み重ねの中に
少しずつ育てていく。
1ha
1ユニット・1家族 — 年商 800〜1,500万円
42.6a
出発点の農地面積
¥0
初期元手(芋収益で回す)
4
展開ステージ
共通思想 · 設計哲学

自然に寄り添うことに、
集中する。

このプロジェクトの根底にあるテーマは、人と動植物の健康と調和。記録・発信・経営管理はカメラとAIが担い、人間は土・自然・生き物・地域の人と向き合うことに専念する。

🌱 元手ゼロで回す

芋の収益でサイクルを回して拡大する。外部融資・補助金は活用するが依存しない。規格外・廃棄物が出ない設計(芋の皮→飼料、鶏糞→堆肥)。

🏠 1ユニット1ha・1家族

1haは1家族がゆったりと無理なく回せる規模。専業として十分成立するライン(手残り年580〜680万円目安)。大きくするのではなく、ユニットを増やす。

🎥 常時録画という発想

作業中は基本的に常時録画。朝霧の中の畑、収穫の泥、焼き芋の煙、家族の笑顔。AIが良いシーンを切り出して編集・投稿まで自動化する。

🔄 バトンタッチ方式

最初のユニットで学んだことを、次の担い手へ丁寧に引き継いでいく。耕作放棄地が少しずつ再生され、関わる人が増えていくことが理想の姿。

🌿 人と動植物の健康と調和

自分だけ健康になることは比較的容易。でも目指したいのは、もっと広い調和。家族・仲間・ゲスト、そして鶏・山羊・土壌・植物まで含めた調和のある空間を、少しずつ広げていく。

🔄 健康の多層性

栄養・運動・睡眠・学び・仕事・つながり。それぞれの大切なことが心地よく持続する「今」を積み重ねる。農場という場所が、その実験台であり実践の場。

農業を楽しむことが、そのまま地域とつながるきっかけになる。
人間がやることAIとカメラがやること
土を耕す・苗を植える・収穫する作業の常時録画・映像ストック
自然の変化を感じ取る収量・気象データの自動記録
地域の人と関わる会計・経費・補助金管理
体験・おもてなしをするSNS素材の切り出し・投稿
判断・意思決定をする経営分析・収益予測レポート
循環モデル

土と海と、いのちのめぐり。

芋蔓が飼料になり、糞が堆肥になり、堆肥が畑を豊かにし、また芋が育つ。漁業や地域の資源も、少しずつこの輪に加わっていく。

🌾 循環の核 かほく農場 🍠 サツマイモ 主力収益 🐦 養鶏 DHA強化卵 🐐 山羊 機能性ミルク 🌱 堆肥 鶏糞・山羊糞 🐟 漁業連携 煮干し・能登塩 🌾 大豆・桑 飼料・食品
🍠
サツマイモ
主力収益 · 飼料源
🐦
養鶏(ウズラ→ニワトリ)
DHA強化卵 · 糞→堆肥
🐐
山羊
機能性ミルク · 糞→堆肥
🌱
堆肥
鶏糞・山羊糞 → 畑へ還元
🐟
漁業連携
煮干し(DHA)· 能登塩
🌾
大豆・桑
飼料タンパク · 防風林

🐟 DHAサイクル完成形

煮干し(DHA)→ 養鶏飼料に添加 → DHA強化卵 → 山羊ミルク+DHA強化卵 → スーパープリン・プロテイン。ローズマリーがDHAを酸化から守る。

🌊 漁業との相互補完

農業と漁業は繁忙期がずれており相互補完が成立する。農場の直売スペースを漁師も使い、農産物×魚介の加工品開発・人手融通を行う。

🧂 能登塩との連携

飼料のナトリウム補給として添加。震災復興支援のストーリーとして発信できる地域連携の象徴。

01
1〜2年目 ← 現在進行中
実証スタート
サツマイモ単体

荒れた雑木林を開墾し、サツマイモ一本から積み上げていく。土・収量・販売、それぞれの記録を丁寧に積み重ねながら、自分たちのやり方を少しずつ形にしていくフェーズ。

砂地・海沿い立地の布陣まとめ

「砂地・海沿い」という条件を、そのまま味方につける初期布陣。無理なく続けられる形で、この土地ならではの農業を育てていく。

プレイヤー季節人間への役割動物への役割(Stage 2以降)畑(砂地)への役割
🍠 サツマイモ 春〜秋 メインの収益・加工原料 収穫後のツルや葉が冬の貴重な飼料 痩せた砂地でも自力で育ち地力を引き出す
🌿 桑(クワ) 通年 実(マルベリー)をジャム等に ヤギの大好物・主食。夏〜秋の飼料 木陰(日よけ)・海風を防ぐ防風林に
🌱 ラディッシュ 秋(収穫後〜11月) ピクルス・サラダ・スープ 葉が冬前のビタミン飼料源 短期間で育ち次作付けへの刺激(土壌活性)
🌾 ライ麦 晩秋〜春(11〜4月) 特になし(管理のみ) 春一番の青刈り飼料(主食) 冬の海風から砂を守り、根で土を耕す防砂被覆
🍠
サツマイモ
春〜秋
人間メインの収益・加工原料
動物収穫後のツルや葉が冬の貴重な飼料に
痩せた砂地でも自力で育ち地力を引き出す
🌿
桑(クワ)
通年
人間実(マルベリー)をジャム等に
動物ヤギの大好物・主食。夏〜秋の飼料
木陰(日よけ)・海風を防ぐ防風林に
🌱
ラディッシュ
秋(収穫後〜11月)
人間ピクルス・サラダ・スープ
動物葉が冬前のビタミン飼料源
短期間で育ち次作付けへの刺激
🌾
ライ麦
晩秋〜春(11〜4月)
人間特になし(管理のみ)
動物春一番の青刈り飼料(主食)
冬の海風から砂を守り、根で土を耕す防砂被覆
作物構成
🍠
紅はるか
焼き芋・干し芋メイン
🍠
安納芋
高単価直売・ギフト
🍠
シルクスイート
差別化・甘さ控えめ
🍠
アヤムラサキ
クエン酸発酵原料候補
🌸
豊後(梅)
梅酒・クエン酸加工原料
🥝
サルナシ
ジャム・果実酒・乾燥
🌿
クレソン
飲食店卸・直売
🌾
ライ麦
防砂被覆・将来飼料
🌱
ラディッシュ
秋の隙間・将来飼料
🌰
ペカンナッツ
高単価直売・製菓原料
🌰
ヘーゼルナッツ
直売・加工・製菓原料

年商目安(1ユニット)

干し芋袋詰め約500万円
焼き芋移動販売約160万円
生芋直売・EC約160万円
規格外加工・卸約60万円
合計 年商 800〜1,500万円 / 手残り 580〜680万円

初年度のキーアクション

Step 01
桑の木を見極める
邪魔な木は伐採対象。ヤギの日よけ・飼料・防風林として残せる桑は数本キープ
Step 02
「ここだけ」エリアを決め定植
一気に全面やらず25a程度から。5〜6月が最適タイミング
Step 03
秋に向けて種を手配
夏のうちにラディッシュ・ライ麦の種をネットで低コスト調達
Step 04
収穫→播種→越冬→青刈り
10〜11月収穫 → ラディッシュ播種 → ライ麦播種 → 春に青刈り/鋤き込み
キャッシュサイクル
時期主な動き
4〜5月育苗・苗の準備
5〜6月定植(家族集中作業)
7〜8月蔓返し・管理ほぼ放置
10〜11月収穫(最重要期)・収穫後すぐラディッシュ播種
11月〜ライ麦播種(防砂・冬季被覆)・焼き芋移動販売最盛期開始
1〜3月干し芋需要ピーク
3〜4月ライ麦青刈り(Stage 2以降は動物へ。Stage 1は鋤き込み緑肥)
4〜6月貯蔵品を高値で直売・EC販売
02
3〜5年目
複数ユニット連携
ウズラ先行・小規模養鶏

サツマイモ3ha・大豆1haを複数ユニットで分担し、ウズラを先行導入してDHA強化卵と卵加工品を展開。動物を迎える経験を、少しずつ積み重ねていく。

🌿 Unit A — サツマイモ + 桑

芋メイン・飼料供給・樹木層管理。芋蔓・端材・桑葉をUnit C(養鶏)へ供給。

サツマイモ 1ha桑 防風林飼料供給

🌾 Unit B — サツマイモ + 大豆

大豆粕生産・飼料供給。搾油後の粕をそのまま養鶏飼料へ(タンパク40〜45%)。味噌・納豆・豆腐の内製化も。

サツマイモ 1ha大豆 飼料輪作

🐦 Unit C — サツマイモ + 養鶏(ウズラ)

卵生産・加工品担当。30〜50羽のウズラを管理。DHA強化卵でプリン・卵麺を製造。

ウズラ 30〜50羽DHA強化卵プリン

🌿 Unit D — 大豆 + 機能性ハーブ

輪作管理・機能性飼料生産。タイム・ローズマリー・オレガノ・赤紫蘇の機能性ハーブ発酵飼料を担当。

機能性ハーブ輪作発酵飼料
ウズラを先行する理由
比較項目ウズラ(Stage 2)ニワトリ(Stage 3以降)
鶏舎スペース1羽あたり約0.025㎡1羽あたり約0.1㎡以上
産卵開始約60日(孵化後)約150〜180日
鳴き声小さい(近隣リスク低)オスは大きい
初期費用低い(小型ケージで対応可)鶏舎建設が必要
DHA強化対応煮干し粉少量添加で実現可同左
機能性ハーブ発酵飼料(7%配合)

🌿 タイム — 35%

チモール(抗菌・防腐)。腸内抗菌効果。抗生物質代替として養鶏での飼料添加実績あり。乾燥・砂地に強い多年生。

🌿 ローズマリー — 30%

ロスマリン酸(抗酸化・DHA保護)。「煮干しでDHAを強化し、ローズマリーで守る」というロジックが商品ストーリーになる。

🌿 オレガノ — 25%

カルバクロール・チモール(抗菌)。腸内菌叢改善。飼料添加の研究実績が豊富。ピザ・パスタ向け乾燥ハーブとして直売しやすい。

年商目安(チーム合算)

サツマイモ(3ha・加工込み)600〜1,000万円
プリン・卵加工品80〜150万円
ウズラ卵(DHA強化)30〜80万円
大豆加工品・ハーブ・果実加工75〜175万円
合計 年商 785〜1,405万円(チーム合算)
03
6〜8年目
山羊ミルク導入
機能性食品ブランド確立

DHA強化卵に山羊ミルクを加えてスーパープリンを完成させ、山羊ホエイプロテインブランドへ展開。法人化・HACCP対応加工場の整備も行う。

山羊ミルク vs 牛乳 分析

🐐 山羊ミルク

1ユニット1ha・1家族のスケールに最も合う乳動物。脂肪球が小さく消化が速い。

カプリル酸 C8(MCT主成分)約2.7%(牛の約2倍)
カプリン酸 C10約3.0%
カルシウム(100ml)約134mg
中鎖脂肪酸 牛乳の約2倍 消化が速い 乳糖不耐症に優しい

🐄 牛乳(参考)

Stage 2でのプリン原料(地元酪農家から仕入れ)。Stage 3で山羊ミルクへ切り替え。

カプリル酸 C8約1.2%
カプリン酸 C10約1.8%
カルシウム(100ml)約113mg
初期費用 50〜80万円/頭 専用設備・人手が必要
商品ライン × ストーリー

🍮 スーパープリン

煮干し×能登塩×ローズマリー育ちのDHA強化卵+自農場山羊ミルク。想定価格1,000〜1,500円。「うちの山羊とうちの鶏が作った農場のプリン」

💪 山羊ホエイプロテイン

添加物ゼロ・農場直送・MCT類似脂肪入り天然プロテイン。山羊ホエイは市場にほぼ流通がなく、希少性で高価格を正当化できる。

🥛 山羊ミルクヨーグルト

サツマイモで育った山羊の毎朝搾りたてヨーグルト。乳糖不耐症の人でも飲めるケースが多く、市場の広さに直結する。

年商目安(チーム合算)

サツマイモ(継続・加工込み)800〜1,200万円
山羊ミルクプリン200〜400万円
プロテイン製品(山羊ホエイ)100〜300万円
卵・乳製品・大豆加工品180〜310万円
合計 年商 1,280〜2,210万円(チーム合算)
04
8年目以降
ブランド確立
醸造・クエン酸・多ユニット展開

芋焼酎・クラフトスピリッツ醸造、クエン酸製品化、「かほく芋」ブランド全国展開。Unit 3以降をのれん分けで展開し、地域ライフスタイルプラットフォームが完成する。

醸造・クエン酸ロードマップ

Stage 3 前半
芋酢・発酵調味料
発酵技術の習得。黒麹菌培養技術の基礎固め。
Stage 3 後半
黒麹菌培養技術習得
焼酎醸造と技術が共通。並行して習得できる。
Stage 4 前半
クエン酸発酵・試験製造
デンプン→糖化→黒麹菌発酵→クエン酸抽出。
Stage 4 後半
芋焼酎・クエン酸製品化
食品グレード製品化。入浴剤・健康飲料・洗浄剤など汎用性高い。

のれん分け展開計画

ユニットエリア時期
Unit 1高松エリア(現在地)今〜3年目
Unit 2周辺の耕作放棄地3〜5年目
Unit 3かほく市内別エリア5〜7年目
Unit 4以降白山市・能登方面7年目以降
年商目安(多ユニット)
3,000万円〜
ユニット数 × 800〜1,500万円
農地データ

出発点|高松エリア
42.6aの耕作放棄地

現状はすべて雑木林の耕作放棄地。9区画合計42.6aを段階的に整備する。

高松マ27番1
1,289㎡(12.9a)
サツマイモメイン・初年度優先整備
高松マ42番甲
1,226㎡(12.3a)
サツマイモメイン・初年度優先整備
高松マ43番甲
852㎡(8.5a)
ソバージュ・果樹
高松マ22番1
307㎡(3.1a)
サブ作物・ハーブ
高松マ26番1
145
小区画・サルナシ
高松マ26番2
145
小区画・豊後(梅)
高松マ44番1
128
林縁・ハーブ
高松マ20番1
103
林縁・半日陰活用
高松マ42番乙
66
通路・境界
初年度概算予算
伐採・抜根(業者or重機レンタル)
50〜150万円
耕起・整地(トラクター委託)
5〜15万円
黒マルチ・資材
3〜5万円
苗(購入苗)
3〜6万円
肥料・農薬
2〜3万円
農地耕作条件改善事業(補助率1/2〜55%)を活用することで大幅圧縮の可能性あり。合計:63〜179万円
物語のマイルストーン

雑木林から
多ユニット展開まで

小さな一歩も、記録しておけば物語になる。活動を丁寧に積み重ねながら、この場所に共感してくれる人たちと、ゆっくりつながっていく。

01
雑木林の開墾(Unit 1スタート)
02
初めての焼き芋販売
03
干し芋・加工品の完成
04
中心拠点(コンテナ)完成・直売・サウナ開始
05
果樹(豊後・サルナシ)の初収穫
06
小規模養鶏スタート・DHA強化卵の誕生
07
漁業・地域一次産業との連携開始
08
Unit 1完成・パッケージ化
09
Unit 2開墾・担い手へバトンタッチ
10
山羊ミルクプロテイン製品ブランド化
11
芋酢・発酵調味料
12
芋焼酎醸造開始
13
クエン酸製品化
14
「かほく芋」ブランド・多ユニット展開完成
支援制度・補助金

活用できる制度

最初に動くこと:かほく市農業委員会への相談 → 認定新規就農者の申請。この順番が農地紹介・補助金・融資すべての入口になる。

月13.75万円 × 最長3年
農業次世代人材投資資金
49歳以下・認定新規就農者
独自助成金
かほく市新規就農者支援
45歳以下・サツマイモ生産組合加入・50a以上
就農負担軽減
かほく市園芸産地担い手確保補助金
60歳未満
補助率 1/2〜55%
農地耕作条件改善事業
⚠️ 開墾前に申請必須。先に工事すると対象外
無利子・上限3,700万円
青年等就農資金
認定新規就農者。設備投資全般に活用可
上限25万円
白山市6次産業化チャレンジ支援
Stage 3以降・白山市産原材料使用
JAとの付き合い方

🤝 地域ネットワークとの連携

農地紹介・マッチング
栽培技術・先輩農家からの学び
補助金・支援制度の活用
地域農業コミュニティへの参加

🌱 自立して育てる部分

直売・EC・体験販売など独自の販路を少しずつ育てていく。加工品・地域連携商品は自分たちのブランドで届ける。

地域農業の一員として、JAをはじめ地域のネットワークと長期的な信頼関係を育てながら、自分たちの強みを活かした役割を少しずつ見つけていく。
プロジェクトコア思想

LoopScape —
日常の積み重ねが、
いつか見たことのない景色になる。

小さな記録や気づきも、積み重なればやがてつながる。焦らず、日常のペースで育てていく。

🔁 LoopScape — 積み重ねる

日常の作業・記録・気づきをループとして丁寧に積み重ねる。農園・牧場の風景と生データが、やがて揺るぎない土台になる。

日常の蓄積生データの記録土台づくり

🚀 ScapeLoop — 次へ進む

積み重ねた土台が、新しい一歩を生む。蓄積されたデータや気づきが、やがて農場・地域・人の「次の物語」を動かし始める。

土台から生まれる変化地域との共創次の一歩
調和のある空間は、誰かひとりの努力では生まれない。
人・動物・植物・土、それぞれが少しずつ良い状態であることが重なった時に、自然と生まれてくる。

📍 現在地

まず自分と家族の健康・暮らしの土台を整えながら、かほく市の農地開墾と並行して第一次産業への第一歩を踏み出している。

📡 次の一歩

手の届く技術で現場の記録・可視化を少しずつ積み重ねる。自分たちの農場で試し、学んだことを地域の仲間と共有していく。

🌏 地域とともに育てる

かほく市・石川県・日本海沿岸の一次産業に関わる人々と、ゆっくりと信頼を積み重ねながら、この地域ならではの農業の形を育てていく。